うるし

トップページ高知県の観光植物図鑑有毒植物図鑑うるし

漢名:漆樹とかきます。この木は元来支那にあつた木で日本へは最初支那からもつて来たものでありますが、今では日本中大抵な處に植ゑられてあります。特に北方の山國では漆器を作ります原料として漆を取りますために盛んに培養せられてをります。この樹の毒性はどなたも御存じのウルシカブレで、よく新しい漆器などを用ひますときに漆カブレがして體中痒くなつたり腫れたりすることがあります。之は漆樹に一種の毒成分が含まれてゐるからでありますが、不思議な事には人によつて少しも中毒しないものがあります。又チヨツト漆器に手を触れたのみで非常に中毒するものもあります。漆にカブレたのはチヨツト御医者様でも治し悪い様ですが、之はどんな種類でもかまひませんから蟹をツブして其汁を塗りますと治ります。若し全身がカブレた時はこの汁を湯の中へ入れるか、蟹をそのままフロの中へ入れてその湯に入ると直ちに治ることは不思議な位です。さてこのウルシの樹はどんな樹かとゐふと、これは前に言ひました様に山國へ行くとよく植ゑられて居りますが、時としてはよく裏山とか人家に近い河邊とか、庭の隅の方などに植ゑてあることもあります。幹は高さが二三丈になりまして枝がめだつて太くそして疎らに出てをります。葉は圖に示しました様に大抵十一枚位の小さな葉がよつて一枚の葉になつて居ります。この葉は秋になりますと黄色くなつたり赤くなつたりしてきれいです。六月頃になりますと圖の様な花軸を出しまして黄緑色をした花が咲き後扁平な小さい種子が出来ます。この樹の皮に傷を付けますと白い乳の様な汁が出ます。それが漆となるのです。又この實から?を取ります。昔からある?燭はこの?から作つたものであります。つまりこの様の毒は漆になつてからの毒分であります。

うるし

有毒植物図鑑へ戻る