まゆみ

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この木は衛牙と同じ類の木で漢名桃葉衛牙とかきます。山國に獨生えのものですが、時にはニシキギと同様庭園に植ゑられることもあります。幹の高さは十尺位になるもので、形はよくニシキギに似てゐますが、葉の形が大きくて細長く丁度桃の葉位の大きさがあります。この葉は冬になると落ちてしまひます。五六月梅雨の少し前あたりになると葉と茎の間から細長い花軸を出しまして其の先が五つ六つに分かれ、淡緑色をした花瓣の花を咲きますが餘り美しい花ではありません。この花は本は一つですが先が四つに裂けてゐて内に四つの雄蕊をもつて居ります。花がすみますと四角になつて深く四つに裂けた丁度圖に示した様な實がなりまして赤い色に熟し、中に樺色をした種子をもつて居ります。この實がチヨツト綺麗ですが、毒分を含んで居りますから小児などが口にせぬ様御注意なさる方がよいのです。

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