あせび

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漢名:馬酔木とかきます、この木は山や原に獨生のものもありますが、よく庭園の風致樹として植ゑられてゐることもあります。幹の高さは庭にあるものは普通四五尺位しかありませんが、深山に行きますと一丈以上の大木もあります。葉は革質をしてゐて光澤がありますことは丁度茶の葉ですが、形は茶の葉より細長くて縁のきざみも細かいものです。春になると幹の上の方に丁度壺の様な形をした白い色の花を二三寸位の軸に澤山に咲きまして穂の様に下に垂れます。樹の様子花の形、色など少しも毒々しく見へないものですが、この樹の葉を馬が喰べますと馬が酔った様に涎を流したりする様になりますから馬には毒なものなのでしょう。それからこの木の葉や花を煎じ出した毒汁は畑に出来る蟲などを殺すのに不思議な効があります。

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