むらさきけまん

トップページ高知県の観光植物図鑑有毒植物図鑑むらさきけまん

これは一名ヤブケマンといひまして、前とは反對に山や野原の陰濕の土地に生えてゐる草で、秋に生えて翌年四五月頃に成長して高さ五六寸から一尺位になります。この草の葉はちよつとニンジンの葉に似てをります。春日葉のまんなかから一本の花軸を出しましてキケマンに似た花を咲きますが、この花は紫色をしてをります。花がすみますとカサカサした實がなつて熟しますと果皮は裂けまして種子をとばします。前と同じ様に毒分を含んでをりますが、莖葉は餘り悪い臭をもつてをりません。

むらさきけまん

有毒植物図鑑へ戻る