いちりんさう

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又イチゲサウともいひまして林の中などで日あたりのよい所に生えてゐる小さな草でも、年々奮い根から新芽を出して花を咲きます。茎の高さはやつと五六寸位のもので、根は細筆の軸位ゐ太くなつてゐます。初めは根の所に二三本の葉を出し、それから花軸を出して、其の軸の中途に三枚の葉を出し、その真中から一本の柄を出し一輪の花を咲きます。花の咲くのは四月頃で、花の色は白ですが、表側の方が少し淡紫色がかつてゐます。この花の花びらと見えるのも前と同じ様に蕚の變化したものです。之れも亦根に毒分を含んで居るのです。

いちりんさう

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