みそなほし

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又ウジコロシといつてゐる落葉の小灌木で、暖かい地方の方に多く野生してゐます。高さは漸く二三尺位にしかならないで、葉は長い柄の先に大抵三枚の葉がついてをります。この葉は縁は平らで細長く尖つてをります。夏になりますと葉と茎の間から花軸を出しまして四五寸の長さに伸び先の方に白い色に少しばかり黄ばんだ色を持つてゐる丁度クララの花の様な形の花を穂の様になつて咲きます。花がすみますと細長い莢がなります。この草もクララと同じ様な人間に毒となるとゐふよりは一種の蟲に毒となるもので、古来この葉を味噌の中へ入れて味噌の中に出来た蟲を殺すのに用ひてゐます。これウジコロシとかミソナホシといふ一名がある次第です。

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