たうごま

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漢名蓖痲といつてヒマシ油はこの種子から作ります。ヒマシ油を腸の悪い時下剤として用ふることは誰もよく御存じのことと思ひます。即ちそれは一種の毒素のためにも下剤となりますのですから、この種子にも毒物があることは勿論な話であります。この植物は高さ六七尺になる大形の草で、茎は竹の様に中がうつろになつてゐます。葉は中央から柄が出て、葉の面はモミジの様に裂けて縁にキザミがあります。夏になりますと五六寸の花軸を出しまして雌花を上の方に、雄花を其の下に咲きます。花の色は黄色で、後に實を結びます。この實がヒマシ油の原料となるのです。

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