やまごぼう

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漢名は商陸とかきまして、有毒植物ではありますが、又一方には薬用植物として重用せられて居るものです。これはよく薬用として使用するものが中毒して死んだとか、非常に苦しんだとかいふ例が澤山にあります。病氣の苦しまぎれに澤山呑んだら早く治るだらうなどなど分量が過ぎるのから發ることもあります。是は医薬としては多く下剤に用ふるものですが、生の物を用ふるよりは細かく切つて乾燥したものを使用する方が安全です。さてこの草はどんな草かといふと圖に示しました様に中々背の高くなる草で、五六尺になるものもあります。葉も従つて大きなもので、茎や葉の筋が紅色をしてをります。昔は培養したものでしょうが、時には畑地の端、庭園の稍や湿り氣のあるところに生へることもあります。夏になりますと白い花が長い軸に澤山穂の様になつて咲き、花がすむと黒紫の色をした果がなります。毒草だといつても葉には毒がありませんから若い葉は浸し物などにして食べられます。

やまごぼう

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