ひよどりじようご

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この草もよく裏山の雑木林、野原の川のふちなどに生えてゐるもので、莖は蔓の様に長く伸び、葉の柄を外の草や木に巻きつけて上へ昇ります。この葉は裂けてゐるのが普通ですが、時には裂けてゐないものもあります。莖にも葉にも軟らかい毛が生へて見たところ感じのよい草ではありません。花は茄子などの様に葉に向かひあつて花軸を出しまして、其の先がいくつにも分かれ、各其端に五つに割れてゐる白色の花を開き、アヅキ粒位の圓い實がなりまして秋に紅く實がいります。この實に毒をもつてをりますのですが、子供でもいたづらにおもちやにでもしてゐて遂呑み込む位のことでもなければ通常食べるものでもありません。ところがこの毒素は不思議にも「シモヤケ」の特効薬になり、秋日採集しておくと冬の有効薬となりますものです。

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