むくげ
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人家に多く栽ゑて、藩離となす莖一丈許なる小木本なり、葉は楔狀卵形にして、三裂片をなし、齒牙あり、秋の日、單瓣又は重瓣の美花を着く、花色種々ありて淡紫色、淡紅色、白色等通例なり、果實は蒴をなし毛あり、種子も又毛を有す、觀賞用として栽培するのみならず、莖の内皮より繊維を採り、又紙の材料となす。
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