なるこびえ
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原野に自生する一年生の草本にして、莖高さ一二尺、五六月の頃、穂を抽きて三四本の小梗を一方向に出し、其上下に卵形の子粒を併列す。穂の概形スズメノヒエに似たりと雖も、小梗を一方に分岐すること、小梗の上下に子粒を生ずること、子粒の基脚に白毛を密生する等、よく彼れと區別することを得べし。
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