キツネノボタン

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(ウマノアシガタ科)

溝やあぜなどの湿地に多い多年生の草で、高さは70cm〜1mに及び、全体にあらい毛がある。根から出る葉は長い柄を具えて集まり生じ、茎の葉も柄があって互生し、どちらも3出複葉で、おのおのの小葉も柄を具え、やや円形で3裂し、裂片の縁にはきざみのような鈍い鋸歯がある。上の方の葉はやや無柄で3深裂し、裂片にはきざみのような鋸歯がある。春夏の頃、茎の頂に花梗を出し、直径1.5cm内外の黄色5弁の花を開く。がくは5片で、各片は先の尖った楕円形で、外面に毛があり、花弁もまた5片で楕円形、先が丸い。花の後にできる果実は先の曲がったくちばしを具え、まるい果托の上に密集して金平糖のような形をしている。毒草であるから注意。

キツネノボタン

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