サバノオ

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(オダマキ科)

深山の樹下に生えている多年生の草で、毛がある。根茎は短く、茎の高さ10cm内外。根ぎわから生えている葉は根元が広がって膜状となり、葉身は3出複葉で両側の小葉は更に鳥足状に2・3出し、各小葉はみな柄のある卵状菱形で尖り、縁にはきざみのような鈍い鋸歯がある。茎に出る葉は花梗の下に対生し、3出葉で小葉は根から出る葉とほとんど同じ形である。春日、葉の頂に総苞を具えて、白い小さい花を開く。がく片は5個で狭い長い楕円形をなして尖り、花弁もまた5片で細い爪状をなしている。花がすむとやや水平に開いた二つの果実を結ぶが、その形がサバの尾に似ているのでこの和名がつけられた。

サバノオ

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