えびづる

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山野に自生多き草本様の蔓性灌木にして、夏日繁茂し、高く樹上にまで攀縁するを見る。葉は通常心臓形の基脚を有し、浅く三五裂し、不等の齒牙を有す。其表面は平滑なれども、下面は綿様毛密布し、淡褐色を呈す。七月頃複總状花叢を出し、其花軸に往々巻髪を有す。漿果は球形にして黒熟し、採りて食すことを得。