ふぢばかま

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田野に自生する宿根草にして、秋の七草の一なり、往々庭園に培養さらるることあり、莖高さ四五尺、葉を對生す、葉は発育よろしきものには、三裂するを常とすれども、往々裂片を有せざるものあり、秋日莖頭枝稍毎に、淡紫色の細小花を簇生す。一種ヒヨドリバナは、通常葉も分裂することなく、花も白色を常とし、又、前者に比して香氣少なく、莖葉に毛耳多きが如し。