タヌキマメ

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(マメ科)

原野に生えている1年生の草で、高さは20~60cm、通常一本立ち、または僅かに枝がある。全体に絹毛がある。葉は先の尖った細長い形ないし線形、緣は完全で、柄がなく、互生している。その表面は深緑色でほとんど毛がないが、裏面は茎と共に褐色の光った絹毛がある。晩夏から初秋にかけて茎の頂に穂を出して、紫色の線形花を密集する。がくは光った褐色の長い毛を被ったやや唇狀の筒形で、縁は五つに裂け、裂片は尖った線形である。花冠はがくとやや同じ長さで、旗瓣は丸くて先端がへこみ、翼瓣は楕円形である。花後ふくれた長い楕円形の果実を結び、がくで被われ、内には10~15個の種子がある。

タヌキマメ

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