ユキノシタ

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(ユキノシタ科)

山の谷間などに生えている常緑多年生の草であるが、また多く庭の石間などに栽培せられていて、全体にあらい毛があり、紅紫色の糸のような匐枝を引き、それが地について新しい苗を生ずる。葉はねもとに集まり、厚い質の円腎形で長い柄を具え、縁に波狀のきざみがあり、衣面は緑色、脈に沿うて白い斑があるが、裏面は紫赤色である。夏の頃、葉の間から高さ20~50cmの花茎を出し、円錐花序をなして多數の白い花を開く。葉や花序には紅紫色の腺毛が多い。がくは五つに裂け、裂片は卵形、花びらもまた5片で、上3辧は小さい卵形で濃紅色の斑点があり、下2辧は細長い形で上3辧の3~4倍の長さがあり、下に垂れている。雄しべは10本。

ユキノシタ

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