ムカゴイラクサ

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(イラクサ科)

山野の陰地に生えている多年生の草で、高さ30~60cm内外、さわると非常に痛みを感ずる細い毛が生えている。葉は長い柄があって互生し、先の尖った長卵形または心臓形で、緣には鋸齒がある。夏の頃開花するが、その時葉のもとに褐色の肉芽を生じ、秋になれば地に落ちて明春芽を出す。雌雄同株で、雌性花序は茎の頂に出て一側に分枝し、雄性花序は下方の葉のつけねから出て円錐花序をなし、多くの花をつける。花は淡緑色で、雄花はがく片4,5個、雄しべもまた4,5本で、雌花はがく片4個、花柱1本である。葉が互生し、葉のもとに肉芽ができることでイラクサと区別する。

ムカゴイラクサ

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