コウボウムギ
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(カヤツリグサ科)
海辺の砂地に生えている多年生の草で、長い根茎をひき、茎の高さ10~30cm位に達し、太く硬くて鈍い稜がある。葉は縁にあらい鋸齒があり、幅5~8mm位である。晩春から初夏の頃、茎の頂に雌雄の単性まれに両性で、長さ3~6cm位の長楕円狀をした卵形の穂をつける。雄の穂には黄褐色の葯が密集し、雌の穂は緑色をなしている。えいは尖った細長い卵形で、縁には細かい歯がある。嚢果はえいよりも長い卵形で、長いくちばしがあって赤褐綠色を帯び、柱頭は3本である。古い地下莖の末端の黒い繊維で筆を作るので、弘法の筆草ともいわれる。
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