ユキノシタ

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5月に撮影した花

(ユキノシタ科)

常緑の多年草で、湿った岩上や地上に生えるが、庭に栽培されたものが多い。葉は長い柄があって、根もとにロゼット状に集まり、多毛、上面は脈にそって白い斑のあることが多く、下面はふつう赤紫色にそまる。葉といっしょに糸のように細い走出枝(ランナー)が出て、その先に新しい株につくってふえる。初夏、ロゼットの中心から高さ20〜50cmの花茎をのばし、多数の花が円すい形の花序となり、花序には紅紫色の腺毛を密生する。花は5裂したがく、花弁5、おしべ10、めしべ1よりなり、花弁のうち上の3弁は小さく、長さ3mmほど卵形で濃い紅色のはん紋がある。下の2弁は大きく、長くてはん紋がない。めしべは花柱2をもち、子房は黄色の花盤にとりまかれる。本州・四国・九州。花期は5〜6月。人家付近に普通に生えるが、これはもともとの自生ではなく、民間薬として栽培されたものが野生化したのだといわれる。中耳炎・かぜ・はれものその他に薬効が知られ、生葉をてんぷらにして食べる。

ユキノシタ

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