マスクサ

トップページ高知県の観光植物図鑑春の野外植物>マスクサ

(カヤツリグサ科)

田のふちや路傍などに生えている多年生の草で、茎は3稜をなして高さ30~70cm位に達する。葉は細長で幅1.8~4mm位である。5月頃、茎の上の方に4~10個の小穂をつける。小穂は緑色で、長さ7~12mm位の卵形あるいは長い橢円形である。上方の小穂は接近しているが、下方の小穂は離れて葉と同じ形の長い苞を具えている。えいは卵円形で黄白色を帯び、背面は緑色でのげを具えている。嚢果はえいよりも飛び出し、平べったい3稜状の広い卵形あるいは倒卵形で淡緑色を帯び、くちばしがあって、長さ3mm位、柱頭は3本である。子供がこの草の茎をさいて桝形を作って遊ぶのでこの名を得たのであろう。

マスクサ

春の野外植物へ戻る