たまごてんぐたけ

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襉菌科

薬用植物第三表(有毒篇)

蓋は濕時は表面粘性を帶び、乾燥する時は滑かで光澤がある。初め球形で雞卵の如く、後殆ど扁平となる。蓋表面は概ね白色であるが、往々淡黄色、綠色等を帶ぶ。襉は白色で密生、莖と離生する。莖は比較的長く2-3寸。鰐は蓋の半開の間は襉を被ひ、開いた後は莖の上部に附着して残る。莖の下端は著しく球狀をなし、脚胞之を被ふ。本種に中毒する時は胸苦しく、腹鳴、嘔吐、下痢をなし、殊に赤便を生じ
恰もコレラの様な症状を呈し衰弱して死亡に至る。本菌は毒々しくないためシメジの類と誤り中毒するもので、その災害激しく秋期本州各所に発生する。

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