てんなんしやう

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テンナンシヤウ科

薬用植物第三表(有毒篇)

本州及び北海道に産する高さ2尺位の多年草。球莖は黶扁形、葉は2枚、長柄鳥足狀に5-11裂す、裂片は長楕圓形乃至披針形鋭尖頭、花莖は高さ1-1.6寸にして葉柄と共に紫斑がある。蓖狀筒部は漏斗形綠色或は淡紫色、面部は長楕圓形。雌雄異株。雄性肉穂花序は梢々圓錐形、疎花。雌性肉穂花序は密花。肉穂花序延長部は先端漸く細く梢々彎曲する。本種の球莖に關しての成分研究は乏しいが、苛激な味があり激しく刺戟する。動物に興へる時は痙攣、麻痺を呈し死亡する。一般に本屬の植物は特殊な毒成分あるらしく、或種の物は食用とする地方もあるが、其の際長く水中で晒すと中毒せず、不充分の時は中毒する事があると言ふから、毒成分は水に甚だしく易溶なのだらう。

てんなんしやう

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