えんれいさう

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ユリ科

薬用植物第三表(有毒篇)

本邦各地の渓間樹陰地に自生する高さ尺餘の多年草。葉は3枚で莖頂に輪生し、廣卵形或は廣倒卵形短鋭尖頭、長さ2-5寸。花は無瓣で頂生単、萼片3枚長楕圓形黑紫色、雄蕊6本、子房は卵狀球形6稜3室。漿果は球形紫黑色に成熟する。本種の根は民間薬として、過食腹痛の折煎用すると嘔吐すると稱し吐劑の目的に使用される事もあるが、用量を過る時は吐瀉激烈で大害があると稱せられる。外國に於ける本屬植物の研究でも嘔吐を催す毒成分ありと報告されてゐるが、其の本體は尚不明に屬す。

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