えぞのうはみづざくら

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バラ科

薬用植物第三表(有毒篇)

北海道、樺太に自生する落葉喬木で、全株無毛。葉は有柄膜質倒卵形或は倒卵狀楕圓形で、鋭頭細鋸齒緣、1.5-4寸位。總狀花序を枝端に頂生し、白色花を多數着生する。萼は倒鐘形で5裂。瓣片は梢々圓形。雄蕊は多数。花は一種特有の香氣がある。花候は5月。本種の葉、花、樹皮、果實等にはアミグダリンと言ふ成分がある。此の物質は分解すれば青酸を生じ、従って猛毒性である。バラ科の植物にはバクチノキ、アンズの種仁、モモの葉等同様の成分を含むもの多く、青梅を食して中毒死亡する成分も亦同じである。

えぞのうはみづざくら

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