しやくなげ

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シヤクナゲ科

薬用植物第三表(有毒篇)

本州中部の梢々高山に自生する高さ3尺ー2丈の灌木。葉は2年生で狭披針形或は披針形鋭頭狭脚、上面は濃緑色滑澤であるが、裏面は淡褐色或は白色の毛茸を密生する。房狀花序は密生にして枝端に頂生する。萼は極めて短く、花冠は5淺裂し1.5-2寸、淡紅色或は紅色である。雄蕊10本、花柱1本。果實は狭長で褐色の毛茸がある。花候は6月。本種には多数の變種があって、其の中若干のものに就ての研究に依れば、アセビの有毒成分のアンドロメドトキシンを含み殊に生葉にて家畜の中毒した事が往々ある。症状及び療法はアセビの場合と同様であるが、アセビ程強烈ではないらしい。

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