あせび

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シャクナゲ科

薬用植物第三表(有毒篇)

本州、四国、九州の山地に自生し、又庭園に栽植される高さ5-10尺位の常緑喬木。葉は有柄革質倒廣披針形で表面は光沢がある。鋭尖頭狭脚、上半部に鈍鋸齒がある。複總狀花序は枝端に頂生するが懸垂する。苞、小苞は鱗片狀、萼片は卵狀被針形で5枚。花冠は卵形白色にして2分位。雄蕊は10本。花候は3月。本種は古来毒性強きものとして知られ、殊に家畜の中毒例が甚だ多い。有毒成分としてはアンドロメドトキシンであるとされ、其他にも報告された物があるが尚確實ではない。との作用は呼吸中枢麻痺で死亡するもので、人では食道の灼痛、惡心、嘔吐、下痢、発心、流涙、酪酊様昏迷等を起す。治療法には主にアトロピンの如き呼吸中枢興奮剤を注射し、又強心剤の注射、人工呼吸を續ける。

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