しきみ
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モクレン科
薬用植物第三表(有毒篇)
本州中部以南に自生し、又裁植される高さ1-2丈の小喬木。葉は有柄革質長楕圓形鋭頭鋭脚で2-3寸。花は腋出し、短い花梗を有し、帶緑黄白色、4月開花する。萼片、瓣片は各約6枚、雄蕊及び子房は多数有る。果實は特有な蓇葖となり8-12が環生して居る。本種の果實及び葉は極めて毒性強く中毒死亡する事は稀でない。有毒成分に関しては多数の研究があるが其の本體は尚明確でなく、シキミンと稱せられる物質は其中の一で、之亦毒性激しくドクウツギの場合と同じ。本種と極めて形態の酷似する果實を有つ所の支那産大茴香なるものがある。風邪薬として用いられる故本種と誤用する恐れがある。特に注意すべきもので、香氣に注意すれば区別は簡単である。
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