ワサビ

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(アブラナ科)

山の谷間に生えている多年生の草であるが、ふつうは清水の中に栽培され、また畑地にも作られる。地下に太い根茎があり、茎の高さは30cm内外に達する。根もとから出る葉は長い柄をだして集まり、大きな心臓形で不そろいのかすかな歯があり、裏の脈が突起し、大きいものは直径15cm餘に達する。茎の葉も長い柄によって互生し、根元の葉とほぼ同じ形であるが小さい。4月頃茎の頂に花軸を出し、総状花序をなして白い花を開く。がく片は先の尖った細長い形で、花弁は広い楕円形で爪があり、どちらも4枚である。花後に線状楕円形で、いくぶん曲った果実を結ぶ。根茎はもちろん葉の柄などに強い辛味があるので香辛料として用いられることはよく知られている。

ワサビ

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