きんぽうげ

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ウマノアシガタ科

薬用植物第三表(有毒篇)

本邦各地に多く自生する高さ2-3尺の多年草。全株粗毛を有す。根出葉は長き葉柄を有し、3深裂又は中裂するが茎に附着せる葉は短柄又は無柄で3裂し、裂片は線形なり、聚繖花序を頂生し、萼及び花瓣各5枚の黄色花を開く。雄蕊及び心皮多数を有す。本種中には全草プロトアネモニンと言う液體の成分を含み、本物質は主に粘膜を刺乾し胃腸炎を起こし、多量の際は肝臓炎或いは神経症状を併発する。症状としては不安、疝痛、下痢、血尿、痙攣等で、重症は卒中狀を呈して死亡す。治療法は呼吸及び心臓興奮剤の皮下注射なり。

きんぽうげ

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