けし

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ケシ科

薬用植物第三表(有毒篇)

南欧原産であるが、阿片採取の目的に又觀賞用に廣く各地に栽培される高さ2-3尺の1年草。全株粉白で、葉は楕圓形で缺狀に淺裂し、齒牙緣となり、葉柄を有たず抱莖をなす。花は単位或は少数を着け、萼は2枚あるが早く脱落し、花瓣は4枚で白色、紅色等種々あり、雄蕊は多数。この果實に傷を附けて滲出する乳液より阿片を製造するので有名であるが、この中には有名なモルヒネ以下30種餘のアルカロイドを含み、動物の中枢神経に作用し之を麻痺させ、呼吸静止により死亡する。醫薬として重要なものである。

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