なつめ

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クロウメモドキ科

薬用植物第二表

南欧州原産の小喬木にして、全株無毛且つ無刺にして、刺を有する方はサネブトナツメと言ふ。葉は短柄を有し卵形乃至卵狀披針形細鈍鋸齒緣なり。聚繖花序を腋出し、黄白色の花を開く。核果は短柄廣卵形乃至長楕圓形4-6分にして暗赤色に熟す。この果實は大橐と稱せられ漢方にて最も厪々用いられる薬品の一種で強壯劑、利尿剤とされ、本邦にては主に関西地方に栽培されて居る。唯乾燥せるものである。之に對しサネブトナツメの種子は酸棗仁と言ひ、又漢方にて神経系統の強壮劑とし、不眠症に、又健胃劑に用いる。

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