ひよす

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ナス科

薬用植物第二表

欧州原産の高さ1-2尺の1,2年草にして、全株軟毛を有し、葉は軟質卵形或は長楕圓形4寸位、波形に深く裂れ込みあり、脚葉は有柄なるも他部位の物は無柄にして抱莖。花は腋出するも殆ど花梗無きが如し。萼は筒状鐘形にして5齒緣をなし落葉後擴大す。花冠は漏斗形にして不齊に5裂し9分位、基脚は紫色なるも舷部は淺緑色にして紫の脈を有す。本邦では大阪府下に少量産す。薬用には花を帶ぶる草より葉を採集すべく規定せられて居る。然し生薬を用いる事は極めて稀で、鎭痙及び鎭痛の目的にするのみである。用途の殆ど全部はエキスとなし気管支疾患の經過中の咳喇及び刺激等に用ふ。ヒオスチアミン、ヒオスチン等のアルカロイドを含む。

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