キケマン

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(エンゴサク科)

多くは海岸の路傍、石垣などの間に生えている多年生の草で、高さ20〜35cmに達し、全体に白緑色を帯び、堪えられぬ程の悪臭があり、傷がつくと黄色い汁が出る。葉は長い柄があって互生し、2・3回羽状に裂けて、最後の裂片にはきざみがある。春日、梢上に花軸を出して黄色の筒形をした唇形花を総状花序につける。花冠の後の距はその先端がまるみを帯びてふくれている。花がすむとくびれ目の多い細長い果実を結び、熟すると裂けて黒い種子を飛散する。毒草の一種である。

キケマン

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