にくけい

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クスノキ科

薬用植物第二表

九州、琉球等本邦暖地に自生する喬木にして、葉は對生或は互生し、革質にして有柄楕圓形或は長楕圓形鋭尖頭、顕著なる葉脈3行を有す。聚繖花序を腋出し、花は拷ゥ色にして細小なり。樹皮、根皮及び葉は芳香あり。殆ど霜を生ぜざる地方に良く生育し、本邦にては高知、和歌山、鹿児島等の排水良好にして腐植質多き土地に栽培且つ生産される。湿気多く土地は地上部の生長速きも、根の生長は比較的遅く且つ乾燥地の物に比し香気劣ると言う。植付後15年ー30年位の間に掘り取り、先づ根皮を剥ぐ。之は夏は剥皮容易なるも冬の物に比し気味劣る。薬用には根皮を用いるも、又幹や枝の皮も劣等品として使用される。薬用には芳香性健胃薬及び矯味薬とするも、菓子の調味料とされる量多し。

にくけい

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