ひかげのかづら

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ヒカゲノカヅラ科

薬用植物第二表

本邦各地の山地に自生する多年草にして、莖は地上を匍匐し数尺に及び、枝を分ち枝條は斜上す。葉は茎に密生し硬質線状、長さ1分位、子嚢穂は1-3にして長梗を有し、円柱狀にて、之に剛硬なる苞が瓦状に列んで居る。本種の胞子は黄色粉末にして濕気を防ぎ且つ空気を流通せしめざれば、丸薬等の表面に撒布する時はその中の薬品の保存に役立つ他、撒布薬に混ずる事あり。石松子と稱し主にロシア、ドイツ、スイス等にて生産するも、松の花粉や硫黄の粉等を混じて偽物を作る事屢々あり。

ひかげのかづら

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