ばくかく

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核菌科

薬用植物第二表

本種は禾本科植物の各種殊にライ麥に寄生する菌にして、本菌は麥類の成熟する頃となると鰹節を小さくした如きK褐色の固い物質即ち保續性菌體となり、之は後地上に落下して越冬し、春之より小さい茸を発生し胞子を出し、胞子は又禾本科の子房に到達する。雨の多き年にロシア、スペイン、モロッコ等に多量を産す。本邦では野生のハチジヤウススキ、カモジグサ等に着生する事あるも實用とならず。近年人工的に麥類に着生せしむる實験諸国に成功せるも尚實用とされず。薬用には内部出血の止血薬、陣痛促進剤として重要なる薬品なり。

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