おたねにんじん

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ウコギ科

薬用植物第二表

滿洲原産の多年草にして、根は肉質にして直生す。葉は5出し、小葉は楕円形鋭尖頭重鋸齒緣。長梗ある繖形花序は葉よりも遥かに長し。花は綠白色、萼は鐘形5裂す。瓣片5個にして卵狀披針形、雄蕊5、花柱2.果實は扁球形にして赤熟す。古来漢方にて強壮劑として極めて高く評価されて居たもので、昔は朝鮮、満州に自生多かりしものの如きも現在は殆ど掘り盡して自生品は稀となり、目下は朝鮮及び福、島根、長野等の諸縣にて栽培せられて居る。朝鮮産の物は直ちに乾燥せるものは白參と稱し、又一旦蒸した後に乾燥せるものは紅參と言ひ、紅參は一般に形の大きいものを製造し、之は朝鮮總督府の専売品となって居る。内地品は唯乾燥せるものである。

おたねにんじん

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