あんず

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バラ科

薬用植物第二表

支那原産の小喬木。葉は廣楕圓形或いは卵形で有柄鋭尖頭細鈍鋸齒緣無毛、花は淡紅色或いは白色で殆ど無梗、萼は外面細毛を布く。雄蕊は不同にして多數を有し、花柱は単一で子房と同様細毛を有す。果實は梢々球形赤色となり短毛を被る。核には網狀の凸凹があり、一側は鋭刃となって居る。此果實中の固い殻の中の軟い種仁を集めて乾燥せるものは古来杏仁と称し醫薬として最も重要なものである。但し薬として使用する時は此杏仁を水蒸気蒸留して青酸とベンツアルデヒドの水溶液即ち杏仁水として風邪の時の鎮咳剤とする。但し杏仁水中の青酸は最も激烈なる毒物なれば危険にして、此毒は未熟の青梅を食して中毒死亡する時の毒と全く同一物である。

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