たうごま

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タカトウダイ科

薬用植物第二表

熱帯地方原産の草丈1丈餘に及ぶ1年草、葉は長柄を有し掌狀に7-9中裂し圓形、總狀花序の上部に雌花、下部に雄花を着生する。果實は蒴となり、3室より成り球形、外面には刺毛を被る。此中には特有なる模様を表面に有する種子を有し、この種子は30-50%の脂肪油を含み、之を普通は搾り取って蓖麻子油とする。蓖麻子油は下剤として重要なる薬品である他に飛行機のエンジンの減摩油とされ、又化粧品原料や印刷用とされ、又加工したものはロート油と称し染色上重要なる薬品である。本邦にては在来千葉縣の一部にて多少栽培されたるも、本邦必要品は、蓖麻子油としては北米より、蓖麻子其の物は満州より輸入しつつあり。臺灣にも自生多きも採集生産するに到らず。

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