やまとりかぶと

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ウマノアシガタ科

山地に自生する高さ2-3尺の多年草で、葉は長柄を有し暗緑色で掌狀2-3回分裂し、円錐花序を頂生し、花は濃碧色又は菫色である。根は母根と子根と円錐形のものの2個から出来て居る。薬用にはこの根を単に乾燥したものを草鳥頭、豫め盬漬にした後木灰を付けて乾燥したものを附子と称す。嘗て福島縣白川及び福井縣勝山にて製造し白川附子、勝山附子と称せられたが今日は生産なく唯草鳥頭が僅かに生産せられて居る。この中にはアコニチン其の他猛毒性を有するアルカロイドを含んで居り、神経痛、リウマチス等の鎮痙剤とされるが、猛毒故細心の注意を必要とし、醫者以外の者の使用すべき物ではない。外國産にはアコニット根、支那産には大附子、川鳥頭等があるが何れも同様なものである。

やまとりかぶと

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