せんぶり

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リンダウ科

本州、九州の山野に自生する高さ7-8寸の2年草である。莖は痟長多枝で方形、廔々暗紫色を帯びる。葉は無柄線形乃至被針狀線形、鋭頭鋭尖脚で長さ4分ー1寸である。花は梢頭に3-5簇生し、萼裂片は5で線狀被針形、花冠は白色で紫條がある。5深裂し、裂片は長楕円狀被針形で内面に腺體2個がある。雄蕋は5、柱頭は2岐する。之に似て梢々草丈高く花は碧紫色のムラサキセンブリが混同使用せられて居る。之等の全草を花時に採集したものは当薬と言い、リンダウと同じく苦味の強いスウエルチアマリンと言う成分を含んで居るので苦味健胃薬として重要されて居る。苦味健胃薬としてはリンダウ科のものでは欧州からゲンチアナ根が尚多量輸入されて居る。

せんぶり

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