をしだ

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ノキシブ科

北海道、本州、四国の梢々深山に自生する極めて巨大な多年生羊齒である。葉柄は3寸ー1尺で羽軸と共に褐色或は黑褐色披針形乃至線形鱗を密生し、葉面は草質倒披針形鋭尖頭で長さ3-5尺に及ぶ羽狀複生で、羽片は狭被針形で3-5寸、兩面軟毛を有して深裂し、裂片は長楕圓狀方形細鋸齒緣を有し、嚢堆は球形で裂片の中脈邊緣間に列生して居る。根莖は極めて大きく緑色を帶び、枯死せる葉柄基部を多數着けて多くは斜上して居る。薬用には此の根莖を綿馬根と稱してエーテルエキスとし有効と言われて居る。成分はフイルマロン、フイリチン等種々複雑な化合物が発見せられて居り、條蟲駆除剤として有名なものである。

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