さいはいらん

トップページ高知県の観光植物図鑑薬用・毒物植物図鑑>さいはいらん

ラン科

本邦全土の樹陰地に自生する多年草で、地下に假鱗片がソロバンの玉の様な形をして居て、之は古い株には3-4個横に連結して居る。葉は1枚又は2枚で、長柄楕圓狀披針形全緣で、表面に光沢を有し、長さ4-7寸に及んで居る。之から高さ7-10寸の花莖を出すが、之は扁側性穂狀花序に花を着け、その花は何れも下を向き采配に似てゐるので此名がある。花は淡黄褐色で、萼片3枚、花瓣2枚である。薬用には、欧州諸国に産する蘭科の假鱗莖をサレップ根と言って粘液が多く含まれてゐるので粘滑薬として用いられるが、本種は其の代用品として用いられる事がある。

さいはいらん

植物図鑑へ戻る