おとぎりさう

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オトギリサウ科

本邦全土の山野に自生する高さ1−2尺の多年草で、葉は對生被針形、長楕圓形或は卵形をなし、基部は莖を抱いて居り、日光に透して見ると油線が一面に黒色の點となって存在する事が分る。莖の頂上に聚繖花序をなして黄色の徑5分前後の花を着け、之は萼片、花瓣共に5枚で、雄蕊は4,5體、花柱は3本となる。果實は刮ハで3室を有す。薬用にはこの果實が成熟した時全草を集めて乾燥したものを小連翹と称して用いる。其の有効成分は今日尚不明であるが、タンニンを含むものと想像される。用途は古来傷薬として有名で、止血剤、洗滌剤及び含嗽剤として用いられて来た。

おとぎりさう

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