げんのしようこ

トップページ高知県の観光植物図鑑薬用・毒物植物図鑑>げんのしようこ

フウロサウ科

本邦各地の原野に自生する多年生伏臥草であり、全株毛茸を有す。葉は長柄掌狀5中裂し、裂片は菱形缺刻狀鈍鋸齒縁である。葉腋から花梗を出し其の上に1-2花を着ける。花は萼、花瓣共に5枚同長、花瓣は董色、雄蕊は10本、子房5室である。果實は蒴果となり、熟すると5心皮に分解する。この全草中にはタンニン及クエルセチン等を含むので、下痢止として民間にて最も多く用いられるもので、牻牛兒苗と称せられる。長野、広島県等にて野生品を多く採取せられるも、最近は需要多き爲め栽培も行われて居る。栽培地は東京府が多く1年に2回収穫される。

げんのしようこ

植物図鑑へ戻る