からすびしやく

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ナンテンシヤウ科

本州各地の田野に自生する多年草で、直徑3-6分、球形の塊莖を有す。葉は長柄を持ち3出せる小葉は卵形或は被針形で葉柄脚部に肉芽あり、花莖は葉より超出す。佛焔苞を有し中に肉穂花序を持ち、雌花部は下方、雄花部は上方に着生し、肉穂の上方延長部は長絲狀となり長さ3寸に及ぶ。この塊莖の外皮を取り去り乾燥せるものが漢薬半夏であって熊本、岐阜等に多く産し、成分尚不明なれども嘔吐を止めるのに古来賞用され、殊に悪阻に応用せられる。又之と酷似せるジカハンゲ及びムラサキハンゲも互に混生する故市場の半夏中には共存するものと考えられる。

からすびしやく

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