きからすうり

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ウリ科

キカラスウリ、カラスウリの2種ありて共に薬用とするがカラスウリは本州及び臺灣の田野に自生する多年生蔓草、全株剛毛を密生し、分岐しない巻鬚を有す。薬は互生、有柄心臓形3-5淺或深裂す。雌雄異株で、雄花2-3個が總狀花序をなし、雌花は単立する。萼は筒形5裂し、花冠は白色盆形5裂、その緣邊は細裂す。雄花は3雄蕊、雌花は3假雄蕊、1花柱、3柱頭を有す。夏開花する。果實は漿果にして朱紅色に熟し、長さ2寸位、縦に輪層がある。地下に巨大な根があり其皮を剝いて乾燥し漢薬の王瓜根とする。此中には多量の澱粉を含み漢方醫は黄疸下血に賞用し、又利尿、催乳剤ともなした。又王瓜仁も此種子で之亦黄疸下血に使用された。又キカラスウリはカラスウリと似て居り、葉面に光沢があり、巻鬚が分岐し、果實は黄熟する。根は同様括棲根、種子は括棲仁と言って咳嗽を治し、口渇を止め、喀血を留め、解熱の効ありと言う。其他利尿、催乳の目的にも用いられる。

きからすうり

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