みつばあけび

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アケビ科

前者は本州、九州に、後者は北海道より九州の山地に自生する藤本で、長柄を有する葉は更に長柄ある小葉を有し、前者にて小葉は5枚で全緣なるに比し後者では3枚且つ粗鈍齒牙緣になって居る。花は總狀花序をなし、雌花は紫褐色で雄花よりも大きく、長楕圓形暗紫色の漿果を生ずる。薬用には此の両者の幹を用ひ、単に輪切にしたものを丸木通、更に細切したものを押木通、或いは両者共に唯木通とも称し、利尿薬とし、又鎮痛剤、通經劑にも使用せられる。成分はアケビンと言う配糖體なりと言われ、之から浮腫の薬品も作られて居る。然し市場にある木通の中には其の他の蔓になる植物が混入して居る事がある。昔漢方では蔓の物は一般に利尿剤として有数であると称して色々の物が使われたらしい。

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