すひかづら

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スヒカヅラ科

北海道より九州に至る各地の原野に自生する藤本、全株に褐色の短毛を密生して居る。葉は卵形又は長楕圓狀卵形なるも時に羽裂する事もあり、全緣で鋭頭又は鈍頭であり、長さは2寸位になる。花は葉腋から双生し萼は被針形の裂片に5裂するも小さく、花冠は長漏斗狀深唇形にして長さ9分ー1寸6分、初は白色なるも後に黄色に變り芳香がある。雄蕊5本で花冠と同長なるも花柱は遥かに長い。果實は漿果となり球形で黑熟する。花候初夏。薬用には其の葉を忍冬、花を金銀花として共にタンニンを含んで居て利尿剤の目的に茶の代用にされる。目下需要は多くはないが徳島、大阪等にて野生品が採取せられて居る。

すひかづら

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